19-ヒドロキシタキソールおよびその誘導体の不斉全合成研究
Project/Area Number |
16750042
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Organic chemistry
|
Research Institution | Kanazawa University (2005-2006) Kitasato Institute (2004) |
Principal Investigator |
松尾 淳一 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (50328580)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | 酸化 / イミン / ケチミン / マンニッヒ反応 / マイケル反応 / ケトン / エノン / 脱水素化 / タキソール / 立体選択的 / 酸化反応 / アルキル化 / グリコシル化 / アルドール反応 / ピナコールカップリング / 共役付加反応 / 抗癌剤 / 不斉合成 / 立体選択的合成 / ピナコール / ヨウ化サマリウム |
Research Abstract |
本研究によって、酸化的にアミン類およびケトン類を活性化し、ワンポットで炭素-炭素結合を,形成させる手法を開発した。 N-t-ブチル塩化スルフィンイミドイルを用いてN-ベンジルオキシカルボニルアミンを酸化することによって、通常合成が困難なN-ベンジルオキシカルボニルケチミンを効率的に合成する新しい手法を見出した。 さらにこの手法を応用し、反応系内で-ベンジルオキシカルボニルイミンを生成させ、これを単離することなく続けてマロン酸ジエチル等の1,3-ジカルボニル化合物を加えたところ、マンニッヒ反応が効率的に進行し、対応する付加体が高い収率で単離された。この反応では一般に合成が困難な脂肪族イミンのマンニッヒ反応も効率的に進行することが特徴的である。 また、ラクタムをN-t-ブチル塩化スルフィンイミドイルを用いて酸化し、反応系内で環状N-アシルイミンを生成させたのち、これに1,3-ジカルボニル化合物を加えたところ、この場合もマンニッヒ反応が効率的に進行し、ラクタムの窒素原子の隣に新たに炭素-炭素結合をワンポットで形成することのできる新しい手法を開発した。 α-アシル環状ケトンおよび単純な環状ケトンをN-t-ブチル塩化スルフィンイミドイルを用いて酸化し、反応系内で対応するα、β-不飽和ケトンを生成させた後、マロン酸エステルのアニオン種を加えたところ、一挙にマイケル付加反応が進行し、ケトンカルボニルのβ位に直接炭素-炭素結合を形成させる新しい手法を開発することができた。
|
Report
(3 results)
Research Products
(14 results)