Project/Area Number |
16750108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional materials chemistry
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
若原 孝次 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 講師 (40303177)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 常磁性 / フラーレン / 金属内包フラーレン / 超分子 / 化学修飾 |
Research Abstract |
金属内包フラーレンは、『球面の内側に金属原子を取り込んだ特異な構造』のみならず、金属原子から炭素ケージへの電子移動により空フラーレンとは異なる新規な電子的特性を持つ。これは、金属原子によるフラーレンケージのチューニングであると言える。金属内包フラーレンは新しい材料として非常に注目を集めているが、その生成量の少なさ故に、いまだ一部の研究しか行われていないのが現状である。 特に、C60の化学において非常に精力的に行われてきた化学修飾による誘導体の合成に関する研究は未だほとんど行われていない。本研究は、金属内包フラーレンナノロッドの合成を行い、ESR、SQUID及び導電性の測定を行うことを目的としている。そこで、平成16年度は金属内包フラーレンの配向性を高めるために金属内包フラーレンに化学修飾による誘導化を行った。平成17年度は、合成した金属内包フラーレン誘導体を用いて、金属内包フラーレンナノロッドの合成及び物性解明を行った。 合成した金属内包フラーレン誘導体及びそのアニオン体を用いて金属内包フラーレンナノロッドの合成を検討した。水/有機溶媒系などの界面上あるいは均一溶媒系での自己組織化によるナノロッドの合成を検討した。合成した金属内包フラーレンナノロッドについてSEM観察を行い、長さと直径の揃った金属内包フラーレンナノロッドの合成条件の最適化を行った。金属内包フラーレンナノロッドの構造については、TEM観察とX-線回折の測定からその2次構造を明らかにした。さらに、ESR、SQUID及び導電性の測定を行い、その磁気的特性、導電性を明らかにした。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)