Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
W-CDMAおよびマルチキャリア変調方式は,高速な無線通信を実現するための代表的な変調方式であり,携帯電話や無線LANなどの技術に利用されている.両変調方式は,今後の無線通信において重要な役割を担うものと思われる.このため,一台の受信機において両方式に対応することが可能となれば,さまざまな規格の通信方式に使用することが可能となる. 本研究では,W-CDMAおよびOFDMを利用した無線通信の重要な構成要素のひとつである,適応等価器に関する研究を行った.適応等価器は,通信路におけるマルチパスおよび雑音成分の影響によるビット誤り率の改善を可能とする.CDMAにもとづく無線通信では,RAKE受信機を用いることが一般的である.一方,OFDMにもとづく無線通信では,周波数等価技術が一般に使用される.W-CDMAおよびODFMの両方式に使用可能な適応等価器の実現は,高度な無線端末を実現する上で,より重要性を増してくるものと期待される. 適応等価器は,環境の学習を自律的に行うことを可能とする適応フィルタを用いて,構成される.広く知られている適応フィルタの学習アルゴリズムとして,最小平均二乗(LMS)および再帰最小二乗(RLS)がある.LMSアルゴリズムは,学習速度が遅いことが知られているが,低い演算精度でも安定した特性を実現可能である.一方RLSアルゴリズムは高速な学習を可能とするが,高い演算精度が必要となる.このため,通信機器などにRLSアルゴリズムを使用することは困難な場合が多い. 本研究では,RLSアルゴリズムの動作を低い演算精度の元で安定させることで,学習性能の向上を検討した.RLSアルゴリズムによる適応フィルタのエイリアスフリー適応サブバンドフィルタ構成を提案し,必要となる演算精度を低減可能となることを示した.
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