Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Research Abstract |
本年度は,H17年度に用いた振動台システムを用いて,構造物の沈下・浮き上がり量と噴砂状況の関係についてまとめた.液状化層の上に低透水性層がある地盤の地表面に構造物模型である直方体の箱を置く場合と,液状化層に直方体を埋め込む場合の2種類の実験を行った.また,同時に,振動を5回繰返す再振動実験を行い,再液状化時の噴砂状況も合わせて調べた. 構造物がある場合と無い場合で比較すると,構造物がある場合の方が,沈下・浮き上がりの両条件とも噴砂個数・面積が多かった.これは,構造物の振動が地盤に影響を与えたためであると思われる. 構造物の沈下量と噴砂個数・面積の関係は,沈下量が増加するに従って噴砂個数と面積は若干減少する傾向にあったが,大きな変化ではなかった.また,構造物の浮き上がり量が増加するに従って,噴砂個数と面積は減少した.結果として,構造物の沈下と浮き上がりに関係なく,構造物の変位量の増加に伴って噴砂個数・面積は減少する傾向にあることが確認できた.このことから,構造物がない場合よりは,構造物が存在した方が噴砂が多く,また,構造物の変位量が大きいほど噴砂の程度が小さくなる可能性があることが示された.従って,噴砂が多いので構造物被害が大きいとはいえないことが示された. 一度液状化させた地盤に対して,それよりも小さい振動を与えた再振動実験でも噴砂が発生することが確認できた.噴砂は第1回目よりも第2回目の方が多く発生し,その後減少する傾向にあった.つまり,一度噴砂が発生した地盤では,それよりも小さい振動により同程度かそれ以上の噴砂が発生する可能性があることが示された.
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