Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
本研究課題においては,利用者とサービス提供者間が適切な情報交換を行い,効率的に車両を割り当て可能なデマンド対応型交通システムのサービスレベル評価を試みる.そのために,ランダムに発生する需要を車両に割り当てるアルゴリズムを開発することと,開発したアルゴリズムを用いたデマンド対応型交通システムの評価を行うことを試みた.研究最終年度である本年度においては,昨年度構築した乗客デマンド割り当てアルゴリズムを用い,学研都市けいはんなネットワークに適用することで様々な形態のデマンド対応型公共交通システムの評価を試み,各形態の長所・短所を整理することで,今後デマンド対応型交通システムの導入を検討する際に有用な知見を収集した.本研究で得られた具体的な知見は以下の通りである. 1.乗車デマンドが増加し,複数車両が導入できればより運行効率性が高まり,コスト効率性の高いサービスが実現可能である. 2.フルデマンド方式のDRTでは,バス容量を満たすほどの需要を割り当てることは困難であり,DRTサービスとしては小型車両の方が望ましい, 3.予約順序のサービス効率性に及ぼす影響は小さくなく,事後割り当て方式によるサービスも視野に入れた議論が重要である. また,今後の課題として,1)DRT選択に関する意思決定構造の解明,2)異なる評価基準,許容待ち時間の変化など様々なケーススタディの実施,3)車両の容量を考慮する,時々刻々発生するデマンドを動的に割り当てられないなど割り当てアルゴリズムの改善,4)計算アルゴリズムの改良,などがあげられる.
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