Project/Area Number |
16760456
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山口 謙太郎 九州大学, 大学院人間環境学研究院, 助教授 (10274490)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 地球環境負荷 / リユース / 乾式組積造 / 煉瓦 / SRB-DUP構造体 / 分散型アンボンドプレストレス / 摩擦抵抗 / 凌震構造 / 分散式アンボンドプレストレス |
Research Abstract |
1.SRB-DUP構造壁体が面外方向に曲げを受けたときの応力伝達機構並びに変形性状の把握 (1)壁体の載荷初期における面外曲げ剛性解析 曲げに有効なSRB-UP乾式材料組織体の断面積が、壁体に与えられているプレストレスと曲げ応力度の大小によって載荷中に変化することを考慮した面外曲げ剛性解析を行った。 (2)壁体の面外曲げ載荷に対する変形性状の測定 SRB-DUP構造壁体の面外曲げに対する靱性は湿式の組積造壁体に比べて非常に高く、3%radを超える変形角を与えた場合も残留変形は非常に小さかった。壁体は2段階の弾性剛性を示し、その実測値と、曲げ引張縁開口時のせん断応力度の実測値はそれぞれの解析値に近い値となった。但し、SRB-DUP乾式材料組織体のヤング係数を用いて壁体の面外曲げ剛性を算定する場合、断面のせいの大きさに応じて値を若干補正する必要があることが分かった。 2.SRB-DUP構造柱部材が軸力と曲げを受けたときの応力伝達機構並びに変形性状の把握 (1)柱部材の載荷初期における曲げ剛性解析 1(1)の解析における考え方を同様に適用した柱部材の載荷初期における曲げ剛性解析を行った。 (2)柱部材の軸力+曲げ載荷に対する変形性状の測定 SRB-DUP構造柱部材は、その使用限界時の圧縮強度に相当する圧縮力を与えた状態で±3%radの曲げ変形を繰り返し与えても、水平耐力の目立った低下は見られず、安定した載荷履歴曲線を描くことが確認された。 3.環境負荷低減のためのリユース型構造・SRB-DUP構造体の力学特性に関するまとめ SRB-DUP構造体は、その構成要素間に存在する隙間を積極的に利用して、強軸方向には高いエネルギー吸収能力を、弱軸方向には弾性に近い状態で高い変形能力を発揮することが確認された。同構造は材料のリユースが可能な、地球環境負荷の低減にも寄与する建築構造システムである。
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