分子集合体を用いたナノカプセルの調製と機能性複合材料の創製
Project/Area Number |
16760578
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural/Functional materials
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Research Institution | Miyakonojo National College of Technology |
Principal Investigator |
清山 史朗 都城工業高専, 助教授 (90300665)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 逆ミセル / ナノカプセル / 温度応答性 / 包括カプセル化 / in-situ重合 / 分子集合体 |
Research Abstract |
界面活性剤としてAOT(ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム)を用いてAOT逆ミセルを形成させ,AOT逆ミセルの分散・合一特性を利用して逆ミセル内部に温度応答性物質であるpoly-N-イソプロピルアクリルアミドのナノ粒子を形成させた後,ナノ粒子をジビニルベンゼン(DVB)で包括する機能性複合材料の創製を試みた.調製したナノカプセルの粒径,形状,カプセル化率,収率及び温度応答性に及ぼす調製条件の影響を検討した.その結果,1)平均粒径はAOT濃度,DVB濃度及びDVB重合時間に影響を受け,p-NIPAMの重合時間には影響を受けない.2)収率はDVB添加量のみに依存し,他の調製条件の影響を受けない.3)カプセル化率はp-NIPAMの重合時間及びAOT濃度に依存し,他の調製条件の影響を受けないことを明らかにした.これらの結果は,昨年度の結果とほぼ同様であり,逆ミセルの大きさ・数に影響を受ける.また,温度応答性物質ナノ粒子を予め調製することにより,カプセル化率の向上が見られ,より大量の目的物質をナノカプセル内に封じ込めることができると考えられる.しかしながら,目的物質(本研究ではL-プロリン)の内包状態を徐放挙動から考察すると,目的物質が温度応答性物質内に包括されている訳ではなく,温度応答性物質内部に存在するもの,温度応答性物質外部(温度応答性物質とジビニルベンゼン間)に存在するものがあることが示唆された.このことから,ナノカプセル調製時の回収・乾燥・保存方法の改良が必要であり,改良を施すことにより温度応答性を持ったナノ粒子の創製が可能であると考えられる.
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)