Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
新古典テアリングモード(NTM)は自発電流に起因して発生する不安定性であり,ベータ値(∝プラズマ圧力/磁場圧力)の高いプラズマにおいて発生する。NTMが発生するとプラズマ性能が劣化することから,その特性を解明することが重要課題となっている。本研究では,電子サイクロトロン電流駆動(ECCD)によるNTM安定化手法の確立,NTMに起因する磁気島の構造の測定手法の開発を目的としている。 NTMに起因する磁気島の成長は修正Rutherford式により記述される。輸送コードTOPICSに修正Rutherford式を組み込んだ結果,磁気島の成長や電流分布の変化を無撞着に解くことが可能となった。この統合コード用いたNTM安定化のシミュレーションにより,(1)十分な安定化効果を得るためには,ECCD位置の誤差はNTM発生位置から磁気島幅の半分程度以内に抑える必要がある,(2)安定化効果はECCD幅が狭いほど大きく,ECCD幅を30%程度狭くできれば完全安定化に要するパワーが半分程度にできる可能性がある,ということを明らかにした。 電子サイクロトロン放射(ECE)測定では,電子温度揺動分布を評価することにより磁気島の構造を明らかにすることができる。JT-60においては,高S/N比での揺動測定,および異なったトロイダル位置からの同時測定による不安定性の構造の測定を目的として,新たにECE伝送路を敷設した。その結果,ECE測定装置の1つであるラジオメータへのECE強度を従来の5倍程度にすることに成功した。また,既設のECE導波路からの信号との相関測定により,不安定性のトロイダルモード数を同定することにも成功した。さらに,ラジオメータを用いて磁気島の構造を測定した結果,NTM発生前にECCDを行うと,NTM発生後にECCDを行った場合に比べて磁気島構造が不明瞭となることが明らかになった。
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