細胞移動や器官形態形成における糖鎖修飾の影響とその必要性の解析
Project/Area Number |
16770084
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
伊原 伸治 独立行政法人理化学研究所, 細胞移動研究チーム, 基礎科学特別研究員 (70373272)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | ADAM / Glycosylation / C.elegans / プロテアーゼ / protease |
Research Abstract |
線虫C.elegansのU字型の生殖巣は原基先端の遠端細胞(DTC)が幼虫期にU字型の移動を行うことにより形成される。近年、DTCの移動を制御するADAM(A Disintegrin And Metalloprotease)ファミリーに属する二つのメタロプロテアーゼが発見され、たんぱく質分解系が細胞の移動方向を決めるのに重要な役割を果たしていることが明らかになった。このような分子の一つMIG-17はADAMファミリーに属するZnメタロプロテアーゼをコードしており、DTCの移動方向を調節する。昨年度までの研究で我々はプロドメインの糖鎖が局在決定に必須であり、またそのプロテアーゼ活性には影響がないことを明らかにした。これまで分泌型ADAMはディスインテグリンドメインを介して局在すると考えられてきたが、MIG-17のディスインテグリンドメインを欠損させても、その局在にそれほどおおきな影響を与えない。またendogenous MIG-17の局在を調べるために、MIG-17に対する抗体を作成した。抗体をもちいた免疫染色の結果、MIG-17はプロドメインをもったまま局在していることを明らかにした。従来、分泌型ADAMは、局在時にはプロドメインを持っていないと考えられており、これは既存の概念から大きく外れている。本研究で示されたMIG-17の局在様式は極めてユニークなものであり、分泌型プロテアーゼの局在決定に関して重要な知見であると考えている。本研究の独創性は、分泌型ADAMの作用機構を個体において明らかにしたことである。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)