神経成長円錐におけるactin繊維束とfilopodiaの形成機構
Project/Area Number |
16770153
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
中川 裕之 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (80274562)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | actin / fascin / lasp-1 / lasp-2 / retrograde flow / filopodia / アクチン / LIM / SH3 / lasp / ファシン / ラメリポーディア / フィロポーディア |
Research Abstract |
本研究は、actin繊維束やfilopodiaの形成過程におけるlaspファミリー分子とfascinの役割を明らかにすることを目的とし、次の三つの実験を行った。(1)Lasp-1、lasp-2およびfascinの成長円錐内動態解析:filopodiaを伸長しつつある成長円錐にEGFPを融合した各分子を発現させ、蛍光消光回復過程を観察した。その結果、観察したすべてのタンパク質において、アクチン繊維束と細胞質間で分子の急速な交換が観察された。(2)Actinとfascinの動態比較:成長円錐にECFP-actinとEYFP-fascinを共発現させ、蛍光消光回復過程を比較した。その結果、fascin分子はactin繊維束全体にわたって急速に交換されていたが、actin分子はactin繊維束の先端からのみ付加されることが観察された。また、fascin分子の交換速度に比べ、束の形態変化は遅かった。(1)と(2)の結果から、filopodiaのアクチン繊維束は、fascinなどの細胞質に存在するactin繊維束化因子によって誘導されるのではないことが示された。(3)Lasp分子機能ドメインの解析:LIMやSH3ドメインなどを欠損したlasp分子とEGFPの融合タンパク質を成長円錐に発現させ、lasp分子のactin繊維束への局在を制御する分子内領域を解析した。その結果、LIMドメインがlaspファミリー分子の接着斑やactin繊維束への局在に必須であることが明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)