RNAiによるブラシカ属不定胚の乾燥耐性獲得機構解析
Project/Area Number |
16780003
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Breeding science
|
Research Institution | College of Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
和久井 健司 東京農業大学短期大学部, 生物生産技術学科, 講師 (40331433)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | ブラシカ属 / 花粉由来胚 / 二次不定胚 / ABA / 乾燥耐性 / Lea遺伝子 / ABI遺伝子 / RNAi / ABI3遺伝子 |
Research Abstract |
本研究は、ABA処理によりブラシカ属植物の花粉由来不定胚が乾燥耐性を獲得する機構を明らかとするため、Lea遺伝子を含めて、RNAiを利用した、より統合的な胚の乾燥耐性獲得機構の解析を行うものである。本年度は、ブラシカ属の不定胚誘導及び二次胚誘導系を利用した遺伝子導入系の確立、構築したヘアピン型RNA発現プラスミドの機能確認、及び乾燥耐性胚特異的遺伝子群の単離を試みた。 前年度に引続き、ナタネ花粉由来胚並びに未熟種子胚からの不定胚誘導系の確立として、特に不定胚誘導効率と植物体再生条件を明らかにした。誘導された不定胚の約6割に次代の不定胚が形成され、各世代が継続的に、且つ次世代が連続して不定胚を形成した。1ヶ月間で1不定胚から平均15.2個の不定胚を得ることが可能であった。さらに得られた不定胚はABA処理により乾燥耐性を誘発し、乾燥処理後生育させることにより、胚は次代の不定胚を形成することなく正常に発芽、再生した。以上、ナタネ花粉由来胚および未熟種子胚からの連続的な不定胚誘導系及び植物体再生系を確立した。 また、前年度構築したヘアピン型RNA発現プラスミド(リンカー領域としてABI3遺伝子のイントロン領域(+/-スプライシングサイト)を用い、トリガー領域としてナタネ及びハクサイより単離したME-leaN4及びME-leaC4の両者間で高度に保存されている11アミノ酸からなる繰り返し配列領域をもつ)を用い、35Sプロモーターにアンチセンス方向::linker::センス方向を連結したコンストラクトを、35S::ME-leaN4導入タバコに導入した。RNAiの有無を確認後、本研究で確立した不定胚誘導および植物体再生系を利用した遺伝子導入を行う。 一方、ナタネ不定胚および乾燥ストレス処理個体から、degenerate PCR法により、ABI(ABA insensitive)遺伝子の単離を試み、ABI1、ABI4及びABI5のクローンと推定される遺伝子断片を得た。現在塩基配列の決定しており、ヘアピン型RNA発現プラスミドのトリガー領域として利用していく予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)