衛星リモートセンシングを利用した農村環境における景域構造の広域的把握に関する研究
Project/Area Number |
16780017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Horticulture/Landscape architecture
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
美濃 伸之 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 助教授 (00336835)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | リモートセンシング / 衛星データ / GIS / 農村 / 景域 / 水田 / 耕作放棄 / 中山間地域 |
Research Abstract |
年度は衛星リモートセンシングによる竹林分布マップ作成に関して検討した。対象地域は兵庫県淡路島の北部・津名丘陵近辺とした。衛星データは、1980年代のものとして1987年6月27日観測のLandsat TMデータおよび、1985年6月5日観測のLandsat TMデータ、2000年以降のものとしては2004年5月26日に観測したSPOT5 HRGデータ、および2005年6月9日に観測したquickbirdデータを使用した。解析精度の検証用データとしては、上記の衛星データが観測された日と最も近い航空写真データを用いた。竹林の抽出は陸域部分の農地および市街地をマスク処理した画像を教師付最尤法分類することで行った。その結果、1980年代に観測された2シーンのLandsat TMデータでは判別割合が50%以下の不十分な結果しか得られなかった。一方、2004年5月26日に観測したSPOT5 HRGデータからは判別精度が80%程度となり、良好な解析精度となった。また、2005年6月9日に観測したQuickbirdデータでは判別精度は60%程度で十分ではなかった。これらの結果を以下のように考察した。当該地域は地形が急峻な農村地帯であり、竹林が小規模な場合が多いため、地上分解能が30mのLandsat TMデータでは十分な精度が得られなかったと考えられる。一方のSPOT HRGデータでは可視から近赤外では10m(中間赤外では20m)の解像度であるため、高い精度が得られたものと考えられる。さらに、空間解像度が2.4mのqickbirdでは中間赤外バンドが無く、竹林の特性がテクスチャ等に現れるため、十分な精度が得られなかったと考えられる。これらのことから、近年になってからの竹林分布マップは衛星データから作成できるが、1980年代など古い時代における竹林分布マップを衛星データのみから作成することは難しいと考えられる。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)