Project/Area Number |
16780055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied microbiology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井沢 真吾 京都大学, 農学研究科, 助手 (10273517)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | アルコール発酵 / ストレス / 出芽酵母 / ワイン醸造 / 清酒醸造 |
Research Abstract |
アルコール発酵過程におけるチオレドキシンの重要性について検証するために、チオレドキシン欠損株による清酒醸造および白ワイン醸造試験を行い、アルコール応答性の因子Asr1(YPR093C)の応答性の異常を見出した。実験室条件においては、アルコールストレス条件下でAsr1-GFP fusionは核に蓄積するが、チオレドキシン欠損株(trx1Δtrx2Δ)ではAsr1-GFP fusionの正常なアルコール応答が観察されなくなった。同時期に、ドイツのBetzらによってAsr1がアルコールストレスに特異的に応答して核に局在すること、およびAsr1欠損株(asr1Δ)がアルコールに対し高い感受性を示しアルコール耐性保持の上でAsr1が必須であることが報告された(Betz et al., J.Biol.Chem. 279,28174-81)。そこで、Asr1欠損株を醸造用酵母UT-1株でも構築し、清酒醸造および白ワイン醸造をおこないAsr1のアルコール発酵における重要性を検証した。解析の結果、アルコール発酵の進行の上でAsr1は必要とされず、重要性は確認できなかった。さらに、実験室酵母株でも詳細を検証したが、Betzらの実験結果を再現するとはできず、アルコール耐性保持の上でのAsr1の重要性はほとんど無いものと結論づけた(Izawa et al., Appl.Microbiol.Biotechnol.印刷中)。さらに、Asr1が示すアルコール応答性の局在変化とチオレドキシンの関与について、レドックス制御機構の可能性を検討した。
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