Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Research Abstract |
本研究課題は、放線菌Streptomyces griseusのアリールカップリングを触媒する新規酵素P-450melを用いて、Hypericinを安価大量生産することを目標としている。P-450は、電子伝達系としてferredoxinおよびferredoxin還元酵素を反応に必要とする。昨年度までの研究により、P-450melは、ほうれん草由来のferredoxin及びferredoxin還元酵素を電子伝達系として代用できることが判明している。今年度の研究により、P-450melは、1,3,6,8-tetrahydroxynaphthalene (THN)を1,4,6,7,9,12-hexahydroxyperylene-3,10-quinoneに変換する酵素であることが、in vitro反応により明らかとなった。このin vitro反応系を用いて、THNと構造が類似する種々のdihydroxynaphthalene (DHN)類に対し基質特異性を検討したが、P-450melはいずれのDHNとも反応しなかった。また、hypericinの前駆体であるemodin anthroneとの反応も検討したが、残念ながらP-450melはemodin anthroneを基質としなかった。これに対し、P-450melは驚くべきことに、flaviolinを基質とし、flaviolin dimerを与えることが判明した。現在、部位特異的変異導入及び反応条件の検討により、P-450melの基質特異性の改変に取り組んでいる。
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