Project/Area Number |
16780083
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bioproduction chemistry/Bioorganic chemistry
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
安藤 弘宗 岐阜大学, 生命科学総合研究支援センター, 助手 (20372518)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | シアル酸 / オリゴシアル酸 / グリコシル化反応 / ラクタム / トリフルオロアセチル基 / アノマー分割 / 神経回路網形成 / 糖鎖工学 |
Research Abstract |
本年度では、昨年度に開発したシアル酸供与体への鍵中間体である5-アジドシアル酸誘導体を大量合成し、C5位アミノ基に種々の保護を施した新しいシアル酸供与体の合成を初めに実施した。続いて、合成した供与体の反応性の検討を行い、標的構造の構築に適した供与体として、トリフルオロアセチル基を有するシアル酸誘導体を選出した。また、一方では、昨年度に高反応性を確認した、1,5-ラクタムシアル酸受容体の大量合成を実施した。その後、トリフルオロアセチルシアル酸供与体と1,5-ラクタム受容体とのカップリング反応により、シアル酸二量体を高収率かつ立体選択的に得ることが出来た。さらに、得られた二量体の非還元末端側シアル酸を1,5-ラクタム化し、C8位水酸基が遊離の受容体へと高収率で変換した。この二糖受容体は、単糖受容体と同様に、上記のシアル酸供与体との反応により、三量体を高収率で与えた。また、さらに得られた三糖は、1,5-ラクタム化による受容体への変換、供与体とのカップリング反応により、四量体へと伸張することに成功した。 また、各カップリング反応の際に、若干量生成したβ-異性体の分割法を検討した。受容体への変換反応である1,5-ラクタム化が、α-特異的に進行することを実験的に確認した後、異性体混合物をラクタム化に供した。その結果、分子内アミド化を促進する縮合剤としてPyBropを用いた場合に、ラクタム体と未反応物以外の成分が系中に生成せず、ラクタム体と未反応物の大きな極性差により、カラムクロマトグラフィーで容易にそれぞれを分離できることが分かった。この原理を応用し、二量体、三量体のアノマー異性体混合物より、1,5-ラクタム体のみを迅速に単離することに成功した。
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