弱病原カマツノザイセンチュウの個体群維持機構の解明
Project/Area Number |
16780120
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
林学・森林工学
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
相川 拓也 独立行政法人森林総合研究所, 森林微生物研究領域, 主任研究員 (90343805)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | マツノザイセンチュウ / マツノマダラカミキリ / 病原力 / 伝播率 / 増殖力 / マツ材線虫病 / 伝播力 |
Research Abstract |
1.マツノザイセンチュウの病原力と伝播率との関係 病原力の異なるマツノザイセンチュウ(以後線虫)アイソレイトを人為的にマツノマダラカミキリ(以後カミキリ)成虫に保持させ、カミキリ成虫の日齢が60日に達するまで個別飼育した。成虫体内から離脱した線虫数を3日間隔で調査し、日齢60日までの間に離脱した総線虫数とカミキリ成虫体内に残っている線虫数を計数し、それらの和をカミキリ成虫の初期保持線虫数とした。実験期間中に死亡した個体については、死後1日以内にカミキリ体内に残っていた線虫数を数え、死亡日までに離脱した線虫数と合わせて初期保持線虫数とした。初期保持線虫数に対する離脱に成功した線虫の割合を伝播率として計算した。その結果、線虫の病原力が強くなるにしたがって伝播率が低くなる傾向がみられた。また、線虫の病原力とカミキリ成虫の初期保持線虫数との間には正の相関関係が、さらに、線虫の病原力とカミキリ成虫の寿命との間には負の相関関係が成り立っていた。初期保持線虫数の多いカミキリ成虫ほど寿命が短くなることがこれまでの研究で示されている。よって、線虫の病原力の上昇とともに伝播率が低下する原因として、病原力の強い線虫ほどカミキリ成虫の初期保持線虫数が多くなり、その結果カミキリ成虫の寿命が短くなるため伝播率が低下するものと推測された。 2.弱病原力線虫の個体群維持機構 本研究により、弱病原力線虫は健全なマツ樹体内ではほとんど増殖できないこと(昨年度の結果)、また線虫の病原力と伝播率との間には負の相関関係が存在すること(本年度の結果)が示された。これらの結果から、弱病原力線虫は高い伝播率を生かし、衰弱したマツあるいは枯死直後のマツに侵入することで個体群を維持しているものと推測された。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)