高圧凍結技法によるラット単離胃底腺粘液・漿液流動動態の組織化学的研究
Project/Area Number |
16790127
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
澤口 朗 宮崎大学, 医学部, 講師 (30336292)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 高圧凍結技法 / 胃底腺 / 単離胃粘膜 / 超微形態 / 壁細胞 / ヒスタミン刺激 / プロトンポンプ / 回復期 / サンプルキャリア / ステンレス箔 |
Research Abstract |
1.ラット単離胃底腺を作製し形態観察を行なった結果、試料作製時のコラゲナーゼ処理等によって単離胃底腺の多くが峡部付近で分断されることが判明した。そこで、コラゲナーゼ処理等を必要としない単離胃粘膜モデルの開発に着手し、より生体の胃粘膜に近い組織形態を保ちながらヒスタミン等の試薬に速やかな反応性を示す「ラット単離胃粘膜モデル」の新規開発に成功した。微細形態保持に優れる高圧凍結技法を応用し、このラット単離胃粘膜モデルにおけるヒスタミン刺激壁細胞の動態を解析した結果、従来の化学固定法では捉えられなかった「細管小胞が頂上膜に融合する像」を明確に捉えることに成功し論文報告した。このラット単離胃粘膜モデルでは副細胞や主細胞などの形態も良好に保たれており、胃粘膜研究の新たな実験モデルとして更なる応用が期待される。 2.胃底腺壁細胞は摂食後の酸分泌状態と、食間から食前にかけての休止状態を繰り返すが、酸分泌状態から休止状態へ移行する「酸分泌後回復期壁細胞」の動態は不明な点が多い。我々は上記1.ラット単離胃粘膜モデルの応用により酸分泌後回復期壁細胞モデルを確立した。これは24時間絶食後のラットに再摂食させて胃酸分泌を刺激し、単離した胃粘膜小片を酸分泌抑制剤であるシメチジンを添加した培養液中で処理するものである。高圧凍結技法を応用して回復期壁細胞の形態変化やプロトンポンプの局在変化を経時的に解析した結果、免疫組織化学における抗プロトンポンプ抗体陽性反応が頂上膜から細胞内へと移行する所見や、抗プロトンポンプ抗体で標識される多重膜構造が壁細胞内に形成され、後にライソゾーム内で処理される形態像が電顕レベルで明らかとなり、論文報告した。この酸分泌後回復期壁細胞モデルの確立により、酸分泌状態から休止状態へ移行する壁細胞の形態変化や、プロトンポンプを有する細胞膜動態の解明が加速されるものと期待される。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)