Project/Area Number |
16790185
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村松 正道 京都大学, 医学研究科, COE助教授 (20359813)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | クラススイッチ / AID / 抗体 / siRNA / hypermutation / Bリンパ球 / 免役 / 体細胞変異 / B細胞 / 免疫 / RNA editing / 組み換え / 免疫グロブリン |
Research Abstract |
Activation-induced cytidine deaminase (AID)は、抗体遺伝子座のクラススイッチ組換えとsomatic hypermutationに必須の遺伝子である。近年、様々な血液系腫瘍にAIDの発現があるという報告があり、バーキットリンパ腫ではc-mycと抗体遺伝子座の染色体転座に必須である事を我々は示してきた。B細胞特異的プロモーターで発現するc-mycトランスジェニックマウスは、ヒトBリンパ腫のモデルマウスである事が知られている。このBリンパ腫モデル実験系においてAIDの役割を見るため、今回、我々は、c-mycトランスジェニックマウスとAID欠損マウスを掛け合わせc-mycトランスジェニック遺伝背景でAID+/+,+/-,-/-の3つのリンパ腫を比較した。 生存率は、AID+/+,+/-,-/-で対さなかった。すべてのgenotypeで3ヶ月半数が死亡した。次にこれらトランスジェニックマウスで見られた腫瘍を病理的診断した所、これまでの報告どおりlarge B cell lymphoma或はimmunoblastic lymphomaでgenotype間で差が無かった。このc-mycトランスジェニックマウスで生じるリンプォーマは、表面抗原B220,Ig,Bp1,IgDの発現より、pre-B cell lymphomaとB cell lymphomaに分類されている。AID+/+のc-mycトランスジェニックマウスは、報告通り75%がB cell lymphomaで残る25%がpre-B cell lymphomaだった。一方、AID+/-では、その比率が変わり50%/50%になっていた。さらにはAID-/-では、AID+/+とはパターンが逆転しほとんどがpreB cell lymphomaになっていた。 本研究によりAIDがpreB cell lymphomaからB cell lymphomaへのdevelopmentに必要である事が示された。
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