Snail発現間葉細胞を上皮細胞へ転換する因子の同定
Project/Area Number |
16790192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大久保 儀 鹿児島大, 医歯(薬)学総合研究科, 助手 (90322320)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Snail / 上皮-間葉転換 / 腫瘍悪性化 / 細胞死 |
Research Abstract |
転写抑制因子Snailは初期発生期に上皮-間葉転換(Epithelial-Mesenchymal Transition : EMT)を引き起こし、組織の形態形成において重要な働きをなす分子として知られている。また、腫瘍の転移能亢進、すなわち悪性化にもこのSnailの発現が関与しているという報告が近年増えてきている。我々は数種類の培養上皮細胞のSnail発現株を樹立し、実際にEMTが引き起こされている事を確認している。この細胞株を解析しているうちに、Snail発現細胞が細胞死を起こしやすくなっているという事を見いだした。この現象は腫瘍が悪性化すると細胞死が起こりにくくなる、という従来の概念と相反するものである。現在、Snail依存性の細胞死の動態を解析中であり、その効果が顕著にみられる条件を検討するなどしている。また、Snail発現によって多種多様な分子の発現が変化しており、そのうち上記の細胞死に大きく関わっていると考えられている分子に着目して解析している。実際の具体例として、細胞周期・細胞死・腫瘍化に大きく関与しているP53に着目してみた。P53はSnailによりタンパク発現が低下しているので、Snail発現細胞にさらにP53遺伝子を導入してP53強制発現株を樹立し、細胞死の動態をしらべてみたところ、特に変化はみられなかった。現在、Snail依存性の細胞死に大きく関わっていると思われる分子の解析をSnail発現細胞株を用いて行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)