Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
昨年度までに作成した、星細胞系腫瘍(grade 2-4)、乏突起膠細胞系腫瘍(grade 2-3)、上衣系腫瘍(grade 2-3)計120例を含む、神経膠腫の組織マイクロアレイを用い、下記の免疫組織学的検討を行った。 発生・分化の標識蛋白の診断への有用性を検討する目的で、星細胞のlineage markerとして知られるGFAP、YKL-40、Sox2、乏突起膠細胞のlineage markerとして知られるOlig2の免疫組織学的染色を行った。既知の通り、GFAPは星細胞系腫瘍、混合型膠腫の星細胞成分を特異的に標識した。また、YKL-40も星細胞系腫瘍に高い特異性を示した。中でも膠芽腫(grade 4)で高率に陽性となり、退形成性乏突起膠腫との鑑別、星細胞系腫瘍における悪性度評価に有用であると考えられた。SOX2はほぼ全症例で発現が確認され、星細胞系腫瘍に対する特異性は確認されなかった。Olig2は乏突起膠細胞系腫瘍を高感度に標識したが、陽性率、染色強度で劣る傾向はあるものの、星細胞系腫瘍、上衣系腫瘍でも陽性となり、乏突起膠細胞系腫瘍に対する特異性は示されなかった。 癌関連遺伝子についてはMAPK, AKT経路に焦点をあて、各遺伝子経路の活性化状態と、腫瘍の組織型、悪性度との相関を検討する目的で、関連蛋白のリン酸化抗体を用いた免疫組織学的検討を行った。膠芽腫の一群でMAPK, AKT経路の活性化が確認されており、今後症例を追加し、予後、治療反応性との相関を検討の予定である。
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