活性化肝星細胞におけるinterferon-α,γ標的タンパク質の網羅的解析
Project/Area Number |
16790211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
及川 浩樹 岩手医大, 医学部, 助手 (50285582)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 肝星細胞 / 線維化 / Vitamin A / INFγ / 細胞骨格 / 細胞増殖 / プロテオー / 慢性肝疾患 |
Research Abstract |
(目的) 肝の線維化は,肝炎・肝硬変などの慢性炎症性肝疾患で最も普遍的にみられる形態変化で,肝星細胞(hepatic stellate cell : HSC)がその主要な役割を担っていると推定されている.当該研究課題では,INF-α/-γの有するHSC形質復元作用に関わる分子機構を明らかにすることを目的として,(1)二次元電気泳動,(2)抗リン酸化アミノ酸特異抗体によるブロッティング,(3)質量分析計を用いたフィンガープリント解析による蛋白質の同定,等の手技を駆使して,INF-α/-γ刺激によって変化する蛋白質およびそのリン酸化状態の変化を網羅的に解析する. (方法) INF-α,-γ投与効果のプロテオーム解析. (1)無処置のWistar系ラット(250g前後)の肝組織より比重遠心法を用いてHSCを分離する.(2)INF-α/-γの添加.(3)二次元電気泳動(4)質量分析. (結果) 1)活性化星においてINFγ投与によって変動した蛋白質のスポットはのべ217spotを検出した. 2)検出されたSpotは従来言われていた抗線維化マーカー,細胞骨格,細胞増殖関連分子に加えて,Vitamin Aのエステルに関わる長鎖脂肪酸の合成系の亢進が認められた・ (方向性) INFγは肝星細胞に対して,本来の機能の一つであるVitamin Aの取り込みを活性化させる可能性が示唆された.本研究ではさらに,長鎖脂肪酸合成系酵素の転写活性,およびretinoid輸送系の関連蛋白質の変動を明らかにしたい.
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)