DNAマイクロアレイを用いた滑膜肉腫における遺伝子の解析
Project/Area Number |
16790217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
松林 純 東京医科大学, 医学部, 助手 (00338790)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 軟部腫瘍 / 2相型滑膜肉腫 / 上皮性分化 / 形態形成 / 遺伝子発現 / マイクロアレイ / クラスター解析 / 上皮性文化 |
Research Abstract |
軟部腫瘍は間葉系細胞起源であるため、その大部分は上皮性分化が認められない。しかし滑膜肉腫や類上皮肉腫など、一部の腫瘍は上皮性分化を有することが知られている。このような背景をふまえて、われわれは滑膜肉腫に焦点を絞り、上皮性分化などの滑膜肉腫の特徴的な形態形成に関わる重要な遺伝子を見出すことを目標とした。対象としては、上皮様成分と線維肉腫様成分をあわせもつ2相型滑膜肉腫を用いて、その2つの成分に関する遺伝子の相違に関してオリゴヌクレオチドマイクロアレイを用いて検索した。マイクロアレイで得られた遺伝子発現プロファイルをクラスター解析し、上皮様成分と線維肉腫様成分との間で遺伝子発現の相違を検討した。両群の間で明らかな差を有する因子を見出すことはできなかった。しかしながら、上皮性分化に関与すると考えられている一部の因子については、両群間で若干の差がみられた。これらの因子に関して、real time定量的PCR法を用いて、メッセンジャーRNAの発現量を計測すると両群の間で若干の差が認められた。上皮性分化を示す因子の中で特に市販されている抗体を用いて免疫組織化学的に検討を試みたが、両群間で明らかな染色強度に差が見出せなかった。今回の実験では滑膜肉腫の上皮性分化に関わる可能性のある因子を見出すことができたが、今後症例数を増やすことにより上皮性分化に関わる因子に関して確固たるデータが得られる事ができるものと信じている。将来的にはこれらの因子のsiRNAを設計しRNAインターフェアランス法用いて、単相型滑膜肉腫の培養細胞に導入することにより細胞形態の変化もみていきたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)