腸管出血性大腸菌のTTSS依存的分泌タンパク質の網羅的検索
Project/Area Number |
16790254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
児玉 年央 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (20346133)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 腸管出血性大腸菌 / 3型分泌装置 / エフェクター / ECs1812 / ECs3858 / サイトカイン / locus of enterocyte effacement(LEE) / attaching and effacing lesion |
Research Abstract |
本研究では、EHECがそれぞれのTTSSを介して分泌する新規エフェクターを網羅的に検索、同定することを目的とした。EHEC遺伝子変異体および既知のエフェクター欠損株を作成し、これらの変異株のタンパク質分泌パターンを比較することで、2つの新規遺伝子(ECs1812,ECs3858)をアミノ酸シークエンスすることで同定した。 ECs1812は感染細胞内でゴルジ体に局在すること、さらに何らかの修飾を受けているというデータが得られた。構造解析の結果、この感染細胞内修飾はECs1812のセリン/スレオニンリッチな領域で起こっていることが明らかとなり、感染細胞内での局在と照らし合わせて考えると糖鎖の修飾を受けていることが考えられた。 ECs3858は宿主細胞内で既知の核移行シグナルが無いにも関わらず、核に局在することが明らかとなった。さらに宿主細胞内で発現するとアポトーシスを誘導することが明らかとなった。このことより、ECs3858は腸管出血性大腸菌感染症でみられる腸上皮障害に寄与している可能性が示唆された。 ECs1812および3858の機構解析する過程で腸管出血性大腸菌がTTSS依存的に炎症制裁とカインの産生を抑制することを見いだした。そこで、この現象に寄与するエフェクターの同定を試みるために既知のエフェクター12種の遺伝子欠損株を作製し検討したところ、現在報告されている全てのエフェクターではこの表現形は説明できなかった。すなわち、腸管出血性大腸菌はサイトカイン誘導抑制能を持つ未知のエフェクターを保有することが考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)