腸管出血性大腸菌O157の病原遺伝子群の発現における外来性tRNAの役割
Project/Area Number |
16790257
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
小椋 義俊 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 助手 (40363585)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 細菌 / 病原性大腸菌 / ゲノム / 病原遺伝子 / 翻訳 / 大腸菌 / O157 / tRNA |
Research Abstract |
腸管出血性大腸菌O157に存在する3種類の新規tRNA(ileZ-argN-argO : IRR)の解析を行った。16年度までの解析により、IRRは転写されプロセッシングと塩基修飾を受けていることがわかった。これらのことから、それぞれはtRNAとして機能している可能性が高いと考えられた。そこで、17年度は、大腸菌K-12を用いて、in vivoでの機能解析を行った。 IRRが認識すると予想されるコドンは大腸菌K-12では極端に使用頻度が低く、そのコドンを含む遺伝子の翻訳効率も低いことが知られている。そこで、大腸菌K-12株でIRRを発現させ、IRRの認識コドンを多く含む遺伝子の翻訳効率への影響を解析した。まず、lacZ遺伝子をプラスミドでクローニングし、その遺伝子上流にileZの認識コドンであるATAをタンデムに挿入した。ATAを含むlacZレポータープラスミドを導入した大腸菌では、ATAを含まない場合に比べて、LacZ活性が有意に低下したことから、マイナーコドンの挿入により、翻訳効率が低下したことが分かった。その株を、IRR発現ベクターで形質転換したところ、ベクターのみのコントロールに比べて、2倍近くLacZ活性が上昇した。これらのことから、IRRのうち、ileZについては、tRNAとしての機能を持つことが確認できた。現在、同様の方法を用いて、残り2つのtRNAについても機能解析を行っている。また、その後は、O157で7コピー存在するIRRをすべて欠失させ、IRR認識コドンを多く使用している遺伝子、特に志賀毒素などの病原因子の翻訳への影響を解析する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Complexity of the genomic diversity of enterohaemorrhagic Escherichia coli O157 revealed by the combinational use of the O157 Sakai oligo DNA microarray and the Whole Genome PCR Scanning.2006
Author(s)
Y.Ogura, K.Kurokawa, T.OoKa, K.Tashiro, T.Tobe, M.Ohnishi, K.Nakayama, T.Morimoto, J.Terajima, H.Watanabe, S.Kuhara, T.Hayashi
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Journal Title
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