Project/Area Number |
16790292
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
植村 靖史 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40364781)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | T細胞 / エピトープ / アジュバント / Th1 / 2 / ペプチド / 樹状細胞 |
Research Abstract |
Th細胞エピトープ発現システムを用いた解析により、抗原ペプチド上のポジション特異的アミノ酸変異によりIFNγ産生量に変化が認められた。GAD65自己反応性Thクローンにおける、これらの現象は、クローン特異的に異なる反応性が認められ普遍性がなかった。一方、同一の抗原ペプチドを認識する3つのTh細胞クローンを用いた解析では、ペプチドのポジション2のアミノ酸残基を疎水性の弱いものに置換することで、IFNγ産生量が上昇した。これらの現象は、T細胞抗原受容体α鎖のCDR3の長さに関係していることが明らかとなった(Allergology International 2005;54,117-122)。 内分泌撹乱物質であるBisphenol A(BPA)によって成熟分化した樹状細胞(DC)は、濃度依存的にMDCおよびTARCの産生増加を示した。さらにBPAによって成熟したDCとHLA-DRの異なるアロナイーブTh細胞を共培養することにより、混合リンパ球培養反応を誘導した。これによって増殖、分化したTh細胞のケモカイン受容体(CCR4、CXCR3など)の発現、サイトカイン産生性(IFN-γ,IL-4,IL-5,IL-10,IL-13,TGFβ1)を評価したところ、DCに添加したBPAの濃度に依存して誘導されたTh細胞のCCR4/CXCR3比、およびIL-4/IFN-γ比の上昇を認めた。以上より、種々の化学物質がDCに作用して、これにより機能的に変化したDCが異なるTh分化を誘導しうることが明らかとなった。このような観察は、抗原特異的免疫応答を抗原ペプチドのアナログのみならず、これらの化学物質に含まれる特有の構造物、あるいは、これによってDCに発現してくる分子を用いることによってTh1/2応答制御が可能であることを示唆する。
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