Project/Area Number |
16790295
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
鈴木 信孝 独立行政法人理化学研究所, 免疫シグナル研究グループ, 研究員 (30373319)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 自然免疫 / 獲得免疫 / IRAK-4 / 自己免疫疾患 / TLR / 自然免疫系 / 獲得免疫系 |
Research Abstract |
免疫系の関与が指摘されている疾患は、代表的な自己免疫疾患を含め、数多く存在する。これらの疾患への有効な治療法は確立されておらず、申請者らは、モデル動物を用いて疾患成立の機序を解明し、得られた知見を足掛かりに、自己免疫疾患への新たな治療法の開発を目指そうとした。本研究においては、既に確立されて比較的容易に作製できる自己免疫疾患を作り出し、IRAK-4欠損マウスと野生型マウスを比較検討することで、自然免疫系制御因子IRAK-4の自己免疫疾患への作用機序を解明しようとした。我々の用いた実験性アレルギー性脳脊髄炎(EAE、experimental allergic encephalomyelitis)は、自己を非自己として認識し、破壊しようとする自己免疫疾患のモデルで、1型ヘルパーT(Th1)細胞を介して発症することが知られている。まずIRAK-4欠損マウスにおけるCNS(central nervous system)組織の異常の有無を調べた。所見にはっきりとした異常が見られないようであった。次にEAEの誘導抗原であるMOGペプチドを、C57BL/6系の野生型マウスあるいはIRAK-4欠損マウスに皮下投与し、脳脊髄炎発症に伴う後腿の運動麻痺の程度を比較解析しようとした。更には、EAEを引き起こしたマウスの脳切片のspinal cord部位等のCNS組織をHE染色、Kluver-Barrera染色あるいは免疫組織染色することにより、脱髄、炎症等のより詳細な検討を加えようとした。これらは現在検討中である。また、マウスのリンパ節から、MOGペプチドに特異的に反応するT細胞クローンを採取して、そのCD3/CD28抗体に対する反応性の違いを、IFN-gamma等のサイトカインの産生量を指標に検討しようとしたが、まだ実施には至っていない。
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