薬剤疫学データウェアハウスを用いた医薬品副作用シグナル検知システムに関する研究
Project/Area Number |
16790301
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Medical sociology
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
村永 文学 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00325812)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 薬剤疫学 / 医薬品副作用 / シグナル検知 / データウェアハウス / DWH / Adverse Drug Reaction |
Research Abstract |
本研究は、オーダリングシステムと薬剤疫学データウェアハウスに蓄積された情報から、処方履歴と検査履歴を自動抽出し、投薬と検査結果の遷移の関連を自動的にチェックし、薬剤副作用の可能性をスコアリングする手法を研究し、その成果を医薬品副作用シグナル検知システムとして実装し、評価することを目的とする。 本研究は、薬剤疫学の為に特別にチューニングされた薬剤疫学データウェアハウスを用い、従来では時間的に不可能であった検査結果と薬剤併用における医薬品副作用の可能性例を早期に抽出する。本研究の成果により、従来自発報告に頼っていたPMSが、より早期に、より正確に実施できるようになり、ひいては患者を副作用の被害から救済することに繋がる。今までの安全性に関する観察研究では,「何故その問題をとりあげたか?」という理由が必ずしも明確といえない場合があったが、シグナル検出の統計的な方法が実用化されると、仮説の強化・検証、リスクの定量化に向かう研究の筋道は明確化し、観察研究における研究計画が適切なものになると思われる。 平成17年度は、前年度に構築した薬剤疫学データウェアハウスの構築を用いて、暫定的に実装されたスコア算定方法がシグナル検知システムとして利用可能かどうかを検証した。また、過去の薬歴データ、検査結果データから、実際にシグナル検知処理を行い、ADR(Adverse Drug Reaction:医薬品副作用)疑い例の抽出を行い、さらに、開発したスコア算定手法を、既知の副作用を有する薬剤の薬歴と投与された患者の検査結果について適応させ、スコア算定方法を検証し、算定方法の精緻化を行った。本研究では、検査結果のヘモグロビン量と、鉄剤、ホルモン剤、抗潰瘍薬等にヘモグロビン量との間に関係性があることが示唆された。その後、薬剤疫学データウェアハウスに蓄積されたデータから、実際にシグナル検知処理を行い、システムのパフォーマンスと精度の測定、シグナル検知されたADR疑い例の検証を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)