Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
先進各国で代替医療に対する需要が高まる中、本研究の日的は日本の医学部における代替医療教育の現状を把握し今後の代替医療卒前教育の課題を探求することである。平成18年度は、まず平成17年度「日本の医学部における代替医療卒前教育の実態と担当者の意識に関する質的研究」を継続した。本調査は平成16年度全国調査より代替医療教育を実践している医学部教員を抽出し行ったインタビュー調査である。26名の対象者を作為的に選出し20名から同意を得た。調査期間は平成18年1月6日から平成19年2月6日で17名(男性16名、女性1名、平均年齢53.8歳)にインタビューした時点で飽和状態に達した。調査内容は代替医療の教育内容、教育方針、改善点で、平均インタビュー時間は68.6分、文字化したデータやフィールドノート等を質的に解析した。教員共通の意見は良い医師を養成することであった。臨床を含めた教育が理想的だが環境整備とマンパワー不足があり、現状では代替医療に対する偏見を軽減し興味を持たせることを目標とする意見が目立った。さらなる探求を継続し最終報告書で詳細を報告する。原著論文として日本医学教育学会誌に投稿の予定である。また平成18年10月にはアリゾナに出張し、北米プライマリケア研究会(NAPCRG)定例総会で平成16年度全国調査をプリイマリケアの視点から再解析した結果について発表した。代替医療/統合医療教育をリードするアリゾナ大学Program in Integrat ive Medicineを訪問し、所長のVictoria Mazieにインタビューを行い米国の代替医療教育について見識を深めた。これについては「治療」誌CAM特集に掲載された。米国では統合医療の担い手を家庭医の延長上に位置づけており、アリゾナ大学の試みについてはカレントテラピー誌の平成19年10月号の総合診療特集においても掲載の予定である。
All 2007 2005
All Journal Article (3 results)
治療 89
Pages: 709-715
カレントテラピー 10(掲載予定)(未定)
医学教育 36(5)
Pages: 323-328
10020425486