Project/Area Number |
16790356
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Legal medicine
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
美作 宗太郎 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (50284998)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | Cytokine / 外傷重症度 / Interleukin-6 / Interleukin-8 |
Research Abstract |
昨年度中の成果として、法医解剖における外傷死症例では、Interleukin(IL)-6,IL-8などの死体血中cytokine量はInjury severity score(ISS)よりAbbreviated injury scale(AIS)合計得点との相関性が高く、またIL-6よりIL-8の方が外傷重症度の評価に優れていることが判明した。本年度は、この成果を踏まえてTotal cytokine immunoassay法による総cytokine量の測定を行った。Total cytokine immunoassay法では、外傷重症度が高い症例では従来のELISA法による結果との相関性は保たれていたものの、外傷重症度が低い症例では総cytokine量が検出できないものが多く、法医解剖症例におけるTotal cytokine immunoassay法の感度の低さが明らかになった。死体血中cytokine値と時間的因子の関連は、ELISA法によりIL-6,IL-8,IL-10を測定し、IL-6/IL-10およびIL-8/IL-10と、外傷から死亡までの経過時間および死後経過時間の相関性を検討した。外傷から死亡までの経過時間については、外傷受傷から死亡までの正確な経過時間の情報が得られた症例が7症例と少なかったが、IL-6/IL-10はrs=-0.61で有意な関連性は認めなかったものの、IL-8/IL-10はrs=-0.81(p<0.05)で有意な負の関連性を認め、受傷後の経過時間が長いとIL-8/IL-10は低い傾向がみられた。また、死後経過時間についてはIL-6/IL-10,IL-8/IL-10との間に関連性は認めなかった。更に症例数を増やした上でcytokine量、解剖学的外傷重症度、時間的要素の3次元的な再評価が望まれる。
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