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古代人の遺伝子解析に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16790358
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Legal medicine
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

浅村 英樹  信州大学, 医学部, 講師 (80324250)

Project Period (FY) 2004 – 2005
Project Status Completed (Fiscal Year 2005)
Budget Amount *help
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Keywords古代人 / ミトコンドリアDNA / 長野県七五三掛地籍 / Heteroplasmy / 古代人遺伝子解析 / ヘテロプラスミー
Research Abstract

古人骨のような顕著な陳旧性試料では、回収されるDNAが微量なばかりではなく、DNAの断片化やPCR阻害物質の混入などにより、その遺伝子解析は困難なことが多い。1994年に長野県小諸市七五三掛地籍で発見された多数の人骨片は、炭素年代分析により縄文時代後期から晩期と推定された。これらの人骨片の内、完全に残存した9体分の右大腿骨と、3体分の下顎骨についてミトコンドリアDNAの遺伝子解析を行った。9体分の大腿骨の内、遺伝子解析に成功したものは6体で、いずれもミトコンドリアDNA(HV1およびHV2)の塩基配列が同一であり、同一母系と考えられた。また、その配列には、C連続部位においてlength heteroplasmyを含んでおり、古人骨の報告としては非常に貴重なものと判断された。さらに下顎骨については2体分が解析に成功し、一体は6体分の大腿骨と同様の塩基配列を呈し、残りの1体は全く異なる配列を示していた。以上から、この地籍で生活を共にしていた集団には、同一母系の個体が多数含まれていた。さらに、本研究室で解析した現代人において、偶然これら縄文人とlength heteroplasmyを含めて同一の塩基配列を示す個体が2例発見された。いずれも長野県在住の個体で、これらの塩基配列が非常に稀な型であることから、2千年近くに渡り受け継がれていた家系の可能性が示唆された。
七五三掛地籍は、残存する歯牙の抜歯形態から、東北地方あるいは東海地方などの風習が混在した地籍であることが示唆されている。黒曜石の全国有数の産地であった和田峠からわずか数十キロの距離で、各地の集団との交流があったものと考えられている。今回の遺伝子解析結果からは、この地籍には近親者が多数含まれ、いわゆる家族生活風習があった事が推察できた。

Report

(2 results)
  • 2005 Annual Research Report
  • 2004 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 長野県七五三掛遺跡出土人骨の頭蓋骨および下顎のミトコンドリアDNA解析2004

    • Author(s)
      浅村英樹 他
    • Journal Title

      DNA多型 12

      Pages: 141-142

    • Related Report
      2004 Annual Research Report

URL: 

Published: 2004-04-01   Modified: 2016-04-21  

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