Project/Area Number |
16790380
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
三宅 達也 島根大学, 医学部, 助手 (90362920)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ラジオ波焼灼療法(RFA) / 肝細胞癌(HCC) / 磁性マイクロビーズ / 超常磁性体酸化鉄(SPIO) / ラジオ波焼灼療法 / 肝細胞癌 |
Research Abstract |
H17年度は、(1)磁性マイクロビーズ・油性造影剤懸濁液動注後のラジオ波焼灼療法(RFA)施行による焼灼範囲拡大の評価と、(2)安全性の検証を中心に研究を行う予定であったが、昨年度MRI造影剤である超常磁性体酸化鉄(SPIO)を用いてRFA焼灼範囲が拡大する傾向を認めたため、引き続きSPIOを用いた焼灼範囲拡大の研究を主に行った。方法は以下の如くである。 (1)ウサギにSPIOの一種であるフェルカルボトランを通常量投与した群と、倍量投与した群、生食のみ投与した群の3群に分け、それぞれ全身麻酔下にRFAを施行する。 (2)RFA後屠殺し、MRIを撮影して焼灼範囲の体積を画像から測定する。 (3)MRI撮影後、解剖を行い、肉眼的な焼灼範囲の測定と、組織学的検討を行う。 (4)上記の実験を各群5羽ずつ施行し、焼灼範囲を比較検討する。 結果:MRI画像より算出した焼灼体積は、フェルカルボトランを投与した群において、生食を投与した群よりも有意に大きかった(フェルカルボトラン通常量群:12.3±1.9cm^3、倍量群:12.3±3.4cm^3、生食群:5.9±1.1cm^3)。また、解剖時に焼灼範囲の割面から計測した焼灼横径もフェルカルボトラン群で増大傾向を認めた(通常群:24.8±3.6mm、倍量群:26.7±3.6mm、生食群:24.5±2.1mm)。これより、フェルカルボトラン投与後にRFAを施行することによって、より広範囲な焼灼範囲が得られる可能性が示唆された。 また、研究過程でRFAの焼灼範囲得を規定する他の因子について検討した結果、ICGテストの結果が悪いほど焼灼範囲が拡大することを見出した。
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