微小管阻害剤に反応する分裂期チェックポイント遺伝子CHFRの機能解析
Project/Area Number |
16790388
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
見田 裕章 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90347162)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 分裂期 / 微小管阻害剤 / 薬剤感受性 |
Research Abstract |
CHFRは微小管阻害剤に反応して分裂期の染色体凝集を遅延させる重要なユビキチンリガーゼであり、我々はCHFRが癌で高率に異常なメチル化を受け発現が低下していることを明らかにしてきた。本研究ではCHFR結合分子の同定を試み、微小管ストレスに対する応答のメカニズムを明らかにすることを目的とした。全長ならびにFHAドメインを欠損させたCHFRをbaitとして用いた酵母two-hybrid法によって、CHFR結合分子候補としてE2酵素群および他の分子が同定された。単離された分子のうち、clone #319はCHFRのFHAドメインに結合を示すことがtwo-hybrid法および免疫沈降法による解析で確認され、CHFRの補助因子として機能する可能性が示唆された。一方単離されたE2酵素のうちUbc13はCHFRを介したユビキチン化に関与するため、CHFRによる非分解系のポリユビキチン化の重要性が示唆された。本年度は他のCHFR結合候補分子として単離され、ポリユビキチン鎖に親和性を示すシグナル調整分子として報告されているclone #5515の解析も行った。two-hybrid法によって単離されたのはこの分子のC末断片であることが判明した。 two-hybrid法による結合解析では、この分子はCHFRのFHAドメインには結合せず、ΔFHA型CHFRと結合することが確認された。Cos7細胞を用いて免疫沈降法で解析を行ったところ、clone #5515のC末端側がCHFRと強い結合を示すことが確認された。HAタグを付した全長clone #5515の免疫染色による細胞内局在の解析の結果、この分子は核膜周囲に局在すると考えられた。GFP-clone #5515は細胞質にドット状の局在を示した。現在、微小管ストレス存在下でのこの分子を介したシグナル伝達経路にCHFRが与える影響について解析を進めている.
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)