Project/Area Number |
16790432
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
河野 隆志 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60327509)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 左室リモデリング / 心筋梗塞 / 炎症性サイトカイン / SOCS / 心不全 / シグナリング / 心室リモデリング / 炎症性ケモカイン |
Research Abstract |
ラット心筋梗塞後6週間モデル群における免疫組織染色で非梗塞部にED-1陽性マクロファージの浸潤が強いことを明らかにしたが、特に梗塞部に近い境界領域に強い浸潤を認めることから、心筋梗塞後6週間モデル群とsham群を作成し、左室を梗塞部、境界部、非梗塞部に分けてsuppressor of cytokine signaling (SOCS)の発現をWestern blotting法を用いて検討したところ、SOCS-3が境界部で発現が亢進していることを確認した。 炎症細胞の浸潤は急性期により強く認めることから、急性期モデル(day1,3,7,14)も作成して同様にWestern blotting法を用いてSOCSの発現を検討した。SOCS-3は梗塞部及び境界領域においてday3より発現が亢進し、day7でピークを認め、day14においても発現亢進が残存していた。炎症性細胞浸潤についても同様に検討したところ、マクロファージの浸潤はSOCS-3の発現と同様の経時的変化で認める事を明らかにした。アンジオテンシンII type 1 (AT1)受容体シグナリング抑制が梗塞部へのマクロファージの浸潤を抑制することが報告されているが、AT-1受容体遮断薬(Candesartan 10mg/kg/day)の投与によりSOCS-3の発現も同様に抑制されることを確認した。以上よりSOCS-3が梗塞後心筋への急性期及び慢性期のマクロファージの浸潤に関与する可能性が考えられた。今後はrecombinantあるいはanti sense SOCS-3を投与して梗塞後サイトカイン発現を修飾し、梗塞後リモデリングにどのような影響を及ぼすかを検討する必要があると考えている。
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