Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
(1)SCA14モデルマウス作製について我々がSCA14の起因遺伝子として見出したprotein kinase C gamma (PRKCG) 遺伝子変異を組み込んだヒトPRKCG cDNAと野生型ヒトPRKCG cDNAを発現ベクターに組み込み、これらを用いたノックインマウス作製は進行中である。現在、ターゲティングベクター作製まで終了している。今後、相同組み替えES細胞作製、キメラマウス作製を経てモデルマウス完成を目指している。(2)SCA14の臨床症状の解析我々がSCA14がPRKCG遺伝子変異に起因することを報告して以降、SCA14症例は諸外国から相次いで報告されている。それらの報告を総合すると、その臨床症状は小脳性運動失調が中心症状であることが明らかとなった。しかし、一部に不随意運動やうつ症状、認知障害、錐体外路症状を伴う例も散見される。PRKCGは小脳のみならず中枢神経系に広く発現していることから考えて、これらの臨床症状の存在は興味深い。我々はこれらの臨床症状に加え、PRKCG変異部位の大部分は遺伝子調整領域でCa^<2+>やdiacylglycerolの結合部位であるC1 domainに集積していることを共同研究の形であきらかにした。(3)多系統萎縮症(MSA)の遺伝因子の関与について当施設で経過観察中のMSA患者について、家族歴および神経学的特徴について解析を行ったところ、非遺伝性と考えられているMSAにおいても、一部に家族内発症を来す場合があることを明らかにした。
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All Journal Article (7 results) Book (2 results)
J Neurol Sci 240(1-2)
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難病と在宅ケア (印刷中)
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