重症筋無力症患者における横紋筋特異的な新規自己抗体の同定
Project/Area Number |
16790495
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 重明 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50276242)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 重症筋無力症 / 横紋筋細胞 / 自己抗体 / Kvチャネル / 免疫沈降法 / 心筋炎 |
Research Abstract |
重症筋無力症(MG)の診断において、抗AChR抗体の測定は必須であるが、その抗体価は必ずしも病勢と一致せず、また予後の判定には有用ではない。本研究では、MG患者血清を用いて横紋筋肉腫RDに発現する横紋筋特異的な蛋白に対する自己抗体のスクリーニングを行い、新規自己抗体を同定し、その臨床的意義について検討を行った。 MG患者61例、疾患コントロールとして多発筋炎PM/DM30例、健常人30例の血清を対象として、^<35>Sで標識した細胞とprotein A sepharoseを用いて患者血清中のIgGと反応する蛋白を免疫沈降法IPで検出した。用いた細胞はRDと白血病細胞K562で両者の沈降パターンを比較し、RDで沈降し、K562で沈降しない蛋白を、横紋筋特異的な蛋白と判断した。この中で、70kDa蛋白に対する自己抗体はMG血清の18%に認められ、本蛋白の同定を試みた。陽性患者血清に結合したprotein A sepharoseとRDを反応させ、affinity-purificationにより70kDaに相当する蛋白を精製した。この蛋白を同定する目的で、アミノ酸分析、二次元電気泳動、Immunoblotsの実験を行い、Voltage gated K channelのαサブユニットの1つ、Kv1.4であることを証明した。さらに、Kv1.4の各臓器における発現の有無をRT-PCRで確認したところ、骨格筋、神経、心筋での発現を認めた。 臨床像からの解析では、抗Kv1.4抗体陽性MGは球症状やクリーゼを合併する重症MGと胸腺腫に相関していた。MGを伴わない胸腺腫の患者では、本抗体は検出されなかった。また心筋炎と心電図上QT延長が高頻度に認められ、心臓における合併症との関連が推測された。今後は、多数例の患者検体を用いて、既知の横紋筋由来の抗原に対する自己抗体(抗titin抗体など)との比較、抗Kv1.4抗体の病因との関連の検討を予定している。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)