関節リウマチ疾患遺伝子Dblプロトオンコジーンによる分子病態メカニズム解明
Project/Area Number |
16790553
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
駒井 浩一郎 神戸大学, 医学部, 助手 (40304117)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 関節リウマチ / 疾患遺伝子 / Dblプロトオンコジーン / Db1プロトオンコジーン |
Research Abstract |
関節リウマチ(RA)疾患遺伝子候補としてDblプロトオンコジーンのエクソン23,24欠失型スプライシングバリアント(Dbl/del)を家族発症患者家系中に有意に見出し、低分子量Gタンパク質Cdc42に対するグアニンヌクレオチド交換活性が低下していることをin vitroで明らかにしている(Komai et al., BBRC, 299(3),455,2002)。 低分子量Gタンパク質Rhoファミリー(Rho, Rac, Cdc42など)はDblなどのグアニンヌクレオチド交換因子によって活性化され、活性化状態で各種のエフェクターと結合し、細胞の増殖、分化、接着、あるいは細胞骨格の制御などの生理機能を司る重要な因子であることから、Dblの機能低下は様々な生理現象へ影響を及ぼす可能性がある。 そこで本研究ではRA患者検体におけるRhoファミリー活性化状況、およびDbl制御下現象である細胞内アクチン重合に起因する現象変化を検討した。具体的にはDbl/del mRNA発現RA患者の滑膜細胞中活性型Rhoファミリー量が減少していることをウェスタンブロット法により明らかにした。さらにDbl/del発現患者好中球、滑膜細胞をEGF刺激し重合アクチン分子をファロイジンFITCにより染色した結果、野生型を発現している場合と比較して顕著にアクチン重合量の低下が認められた。またDbl/delを強制発現させたNIH3T3細胞では細胞内Dbl/delは細胞質に存在しており野生型と変化がないものの、細胞マイクロスパイク形成が低下しており、さらにCOS7細胞に強制発現させFRAPアッセイにより分子移動性を解析した結果から、Dbl作用点である細胞膜周辺への分子移動性が低下していることを明らかにした。またDbl/del発現滑膜細胞ではアクチン重合に起因する浸潤遊走能が低下していることを明らかにした。
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Report
(2 results)
Research Products
(15 results)