核内低分子RNAに対する自己抗体測定法の確立と臨床的および病因的意義の追究
Project/Area Number |
16790557
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
金子 祐子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60317112)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 自己抗体 / UIRNA / 自己抗原 / 膠原病 / U1RNA / U1 RNA |
Research Abstract |
膠原病は自己細胞成分と反応する多様な自己抗体を産生し,これら自己抗体は臨床的意義や病因追究のために重要であるが,RNAを対応抗原とする自己抗体に関する報告は少ない.本研究では核内低分子RNAに対する自己抗体の検出法を開発し,その臨床的および病因的意義を明らかにすることを目的とした.抗U1 RNP抗体は混合性結合組織病(MCTD)の診断上必須な病因的自己抗体で,従来核酸と複合体を形成する蛋白部分が主要な自己抗原であるとされていたが,U1 RNAを認識する抗体が存在することが報告されている.本年度は,MCTD患者を含む多数の膠原病患者を対象として,これまでに確立した2種類の抗U1 RNA抗体測定法(脱蛋白処理HeLa細胞抽出物を用いた免疫沈降法とELISA法)を用いた結果に加え,U1 RNP構成ベプチドに対する抗体測定を行い,conformational epitopeの存在とその反応様式による臨床症状の関連性について検討した. 119例の血清を対象として測定した結果,主要な構成ペプチドである70K蛋白に対する反応性は61%,A蛋白86%,C蛋白89%であった.U1 RNAに対する反応性を加え検討したところ,12例で構成成分に対する抗体がすべて陰性で,これらはconformational epitopeが存在すると考えられた.対象血清が認識するU1 RNP構成成分の数と臨床症状の関連を検討した結果,反応数が多い症例は強皮症に特徴的な症状を持ち,少ない症例は全身性エリテマトーデスに特徴的な症状を持つ傾向が認められた.
|
Report
(3 results)
Research Products
(7 results)