Project/Area Number |
16790610
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Embryonic/Neonatal medicine
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
安里 義秀 琉球大, 医学部附属病院, 助手 (50284980)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 先天性横隔膜ヘルニア / 胎児治療 / ナイトロフェン / ビタミンA |
Research Abstract |
先天性横隔膜ヘルニア(CDH)は肺低形成を主体とする疾患で、種々の治療が行われているがその多くは出生後に行われ予後も十分とは言えない。近年の研究で母体のビタミンA欠乏新生仔ラットにはCDHの発生が多く、臨床例ではCDHの新生児ではビタミンAが健常児の50%以下しかないという報告が見られる。今回我々は胎児にCDHを誘発するナイトロフェンを前投薬とした妊娠ラットにビタミンAを投与する事によって得られる効果を検討した。 方法:24時間絶食した妊娠日齢9.5日のラットにナイトロフェンを100mg投与してCDHを発生させた。検討はコントロール群(ナイトロフェンなし、ビタミンAなし)、ビタミンA投与群(VitA)、ナイトロフェン単独投与群(NIP)、ビタミンA+ナイトロフェン投与群(NIP/VitA)の4群に分けて行った。 結果:コントロールに比較してNIP群、VitA群、NIP/VitA群いずれも出生体重が小さく肺重量体重比が有意に小さかった。またNIP群よりNIP/VitA群の方が横隔膜ヘルニアの発生は少なく、肺重量体重比はNIP/VitA郡の方が大きかった。しかしコントロールと比較してNIP群とNIP/VitA群ではSP-A、SP-Dの発現が低下していたが、NIP 結論:これまでの報告ではVitAの出生前投薬がCDHmの発生率を低下させる可能性が示唆されていたが我々の研究ではCDHの発生率は低下させるもののCDHの病態の本体である肺低形成の改善には有効ではないという結果になった。正常胎児に対するVitAの影響も示唆された事から、現段階ではCDH胎児に対するVitAの母体投与は推奨されないと考える。
|