Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
【目的】無限の増殖能,浸潤能,転移能は悪性腫瘍細胞の特徴である.悪性腫瘍細胞は増殖することで自らの子孫を残し,生存しがたい環境からよりよい環境に移る(浸潤,転移する)ことで生き残りを図っているとも考えられる.マトリックス分解酵素(MMP)は,悪性腫瘍細胞において組織の細胞外基質を分解することで,浸潤・転移に重要な役割を担っている.またMMPには細胞増殖の調節,アポトーシスの制御などの働きがあることが示唆されている.MMP阻害剤はこれらの観点から開発された転移治療薬であるが,腫瘍細胞の放射線感受性に対する影響についての報告は少ない.そこでMMP阻害剤の放射線感受性に対する影響について検討することを目的とした. 【材料と方法】(1)放射線感受性とアポトーシス ヒト肺腺癌細胞株,ヒト乳癌細胞株,ヒト子宮癌細胞株を用いてそれぞれの放射線感受性をコロニー法を用いて検討した.また放射線感受性の指標となると言われているアポトーシスの発現をフローサイトメトリーを使用した方法とラダー法で検索し,コロニー法による放射線感受性との関連を検討した.(2)照射によるMMPの発現の変化 照射前後のMMP-2の変化をウェスタンブロティング法を用いて検討した. 【経過】ヒト腫瘍細胞の放射線感受性とアポトーシスの発現にはある程度の関連があることが示唆された.また照射によりMMP-2の発現は増加傾向が認められた.
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