放射線治療がん患者のクロモグラニンAを用いた精神的ストレスの評価
Project/Area Number |
16790744
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
中村 香織 (関 香織) 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40339023)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | クロモグラニンA / 放射線治療 / 精神的ストレス / 乳癌 / STAI / 乳房温存療法 / QOL / 唾液中クロモグラニンA |
Research Abstract |
目的 心理アンケートから得られる主観的心理状態と唾液中クロモグラニンAの関係を明らかにし、CgAが担がん患者の精神的ストレスを反映する生化学的指標となり得るか否かを検討すること。 1)予備実験 健康ボランティアで以下の項目を検討した。 (1)日内変動:4時間毎に一日連続測定したが、一定の日内変動のパターンは認めなかった。 (2)精神的ストレス負荷時の唾液中クロモグラニンAの上昇:試験の前後に唾液を採取し、クロモグラニンAを測定したところ、試験前で精神的ストレスがかかっている時により高い値を示した。 2)本実験 唾液腺が放射線照射範囲内に含まれる症例と前立腺癌、内分泌系腫瘍を除外した症例を対象とした。特に乳房温存症例は連続55症例に対して、放射線治療前、治療期間半分経過時、治療終了日、終了後1ヶ月、終了後3ヶ月に唾液採取とSTAIアンケート調査を行った。 3)結果 STAIアンケートでは、放射線治療開始時点でもっとも精神的不安を感じており、放射線治療終了日にはもっとも不安が少ない傾向であった。唾液中クロモグラニンAは治療前がもっとも高値で、治療終了日がもっとも低値であった。 しかし、個々の症例の経時的なSTAIスコアとクロモグラニンA値の変動は必ずしも一致しなかった。 4)考察 唾液中クロモグラニンAの濃度は個人によりそのベースの値が大きく異なり、他者との比較に用いるには不適切であり、あくまでも個人の変動を検討することが適切と考える。 また、同一人物に対して同一条件で測定を行っても、口腔内が乾燥していて唾液量が少ない時には高値となりやすい。検体採取時の唾液量を均一にする工夫をすることで、より再現性と確実性の高い値となり、精神的ストレスの客観的指標となる可能性があると考えた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)