Project/Area Number |
16790782
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
山本 稔 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (70347417)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | IL-1α / NFκB / cyclin D1 / CDK inhibitor / cyclinD1 |
Research Abstract |
【目的】膵癌における肝転移形成の進展機序の解明のため、Interleukin-1α(IL-1α)とその転写因子であるNFκBの関与を検討した 【方法】(1)ヒト膵癌培養細胞株(BxPc-3,SW1990,Capan-2,MiaPaCa-2)を用い各膵癌細胞株のIL-1α発現をRT-PCRを細胞上清のELISAにて検討した。転移能はヌードマウスを用いた経脾肝転移モデルにて評価した(2)SW1990にIL-1αアンチセンス遺伝子を導入した株を作成し転移能を検討した(3)Mia-PaCa-2にIL-1α遺伝子を発現導入した株を作成し転移能を検討した(4)IL-1α導入株における遺伝子発現変化をDNAchipを用いて検討した(5)各細胞のNFκB活性をゲルシフトアッセイで検討した(6)IL-1αと増殖能、アポトーシスへの影響を検討した 【結果】(1)肝転移群にてIL-1αの発現が認められ、低肝転移群においてはIL-1α発現は認められなかった(2)IL-1αアンチセンス株に於いては転移が認められなかった(3)Mia-PaCa-2にIL-1α発現導入株のうちに肝転移能を獲得した株が認められた(4)DNAchipの検討にてIL-16、cyclinD1の発現増強とcyclin-dependent kinase inhibitor3の発現低下が認められたが、他の炎症性サイトカインであるIL-6、IL-8はmRNAの発現変化は認められなかった(5)NFκBの活性化は転移群に認められたが、IL-1αを抑制してもNFκBの活性に変化は認められなかった(6)増殖能、アポトーシスにIL-1αは関与しなかった 【結語】膵癌の肝転移進展機序においてIL-1α、NFκB、IL-16、cyclinD1、CDKinhibitorの関与が示唆されたが、IL-1αによって増殖能、アポトーシスの誘導には影響は与えなかった
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