Project/Area Number |
16790790
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
金井 秀樹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30338884)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | Ad-mda7 / 癌抑制遺伝子 / 肝細胞癌 |
Research Abstract |
肝動脈投与における適正なウィルス投与量および安全性の検討(ラット肝腫瘍モデル) 肝腫瘍モデルを用い、肝動脈内投与を行うウィルス投与量を5×10^8vp、5×10^9vp、5×10^<10>vpと変化させ肝腫瘍に対する抗腫瘍効果を比較した。ジエチルエーテルによる吸入麻酔後、開腹下にて肝動脈内にウィルスを投与した。各群での抗腫瘍効果に有意差は認められない結果であった。肝腫瘍モデル作成において、統一された大きさの腫瘍モデルではないことが要因の一つと考えられた。 さらに複数回投与による安全性を検討した。その方法としてはウィルス投与を単回投与群、隔日2回投与群、隔週2回投与群、隔月2回投与群に分けそれぞれ腫瘍に対する治療効果、肝機能の評価、ならびに毒性評価を行った。治療効果群では有意差を認めず、また肝機能評価においては有意な肝毒性を示す結果は得られなかった。 平成16年度、17年度の実験により、ラット肝細胞癌モデルにおいて、in vivoにおけるmda-7遺伝子の発現およびアポトーシスの誘導が確認され、またAd-mda7が抗腫瘍効果を有することが示唆された。今年度の実験においては、in vivoでの実際の治療方法を加味した抗腫瘍効果を検討したが、腫瘍モデルの作成が困難であることと、一定の大きさの腫瘍モデルが作成できないことより、mda7を用いた肝細胞癌に対する経動脈治療の有用性は明らかにできなかったと考える。今後、腫瘍モデル数を増やし、一定の大きさの腫瘍モデル群を選別した上での検討が必要であると考えられた。
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