循環器治療QOL向上のための循環器制御構造に関する臨床解剖学的基盤
Project/Area Number |
16790804
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
川島 友和 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00328402)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 臨床解剖 / 肉眼解剖 / 心臓 / 自律神経系 / 刺激伝導系 / 循環器 / 肉眼解剖学 |
Research Abstract |
今年度は、最終年度である事からまだ未解決な問題を有する外来性制御構造物である心臓自律神経系に関する解析に焦点を当てた。昨年度のヒトの正常動脈分岐形態における心臓自律神経系の正常パターンについての解析結果に基づき、本年は主に、ヒト鰓弓動脈由来の大血管異常における心臓自律神軽系の変動について解析した。その結果、次のようなことが明らかにされた。 1.これまで大血管異常の際の心臓自律神経系は、下方(尾側)へシフトすると報告されてきたが、この結果は完全に否定された。つまり、様々なタイプの鰓弓動脈由来血管の異常の際も、全心臓神経/枝が恒常的に観察された。 2.そのような大血管変異として新たな血管が存在する時、それに沿う心臓神経/枝が出現する。また、その新たに追加(分化)出現した心臓神経/枝が特に太い場合には、それを供給する(交感神経幹)神経節にも分化の傾向が観察された。 以上の結果は、近年明らかにされている分子発生生物学的データとも非常によく一致しており、さらなる進歩や今後の結果統合にむけて有用である。また、心膜反転部から遠位部においても、正常型、大動脈異常型ともに心臓神経の形態にもほとんど変わりがないことは、臨床的にも〜例えば心移植の際の移植切断部位の決定および改良〜役立つ事と思われる。 本研究開始時から、心臓自律神経系の比較進化形態学的解析も平行して行ってきたが、さらなる発展のためにも今後も継続してゆく予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)