くも膜下出血後の脳血管攣縮病態解明を通じ分子生物学的手法のPit Fallに迫る
Project/Area Number |
16790833
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
藍原 康雄 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50287372)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | くも膜下出血 / 脳血管攣縮 / Housekeeping Gene / 18S Ribosomal RNA / β-actin / glyceraldehyde-3-phosphate(GAPDH) / genomic DNA / House keeping gene / RP-RCR / Genomic DNA / degenerate primer |
Research Abstract |
[目的]今回は、攣縮脳血管において、3種類のHousekeeping Gene発現量の増減を検討した。 [方法]イヌ二回出血モデルを用い、摘出した脳底動脈サンプルからは、血管内皮を除去した。今回、Housekeeping Geneの中でも分子生物学的手法において多用されている18S Ribosomal RNA、β-actin、glyceraldehyde-3-phosphate(GAPDH)以上3遺伝子の発現量変動を定量的Real-time PCRを用いて検索した。同時に、サンプル血管切片内の平滑筋細胞数を実測すべくDAPI染色を施行。同時にMIB1、PCNA、などの免疫化学的手法により、攣縮脳血管における平滑筋細胞分裂の程度を検索した。 [結果]GAPDH(566%,p<0.01)、β-actin(441%,p<0.02)、18S Ribosomal RNA(320%,p<0.05)のいずれも全て発現量が増大していた。攣縮血管より抽出されたtotal mRNAは、genomic DNAとの相対的値において、157%(p<0.01)増量していた。攣縮血管における平滑筋細胞数においては、明らかな増加は認められなかった。攣縮血管中膜における、細胞分裂の程度においては、MIB1、PCNAのいずれの免疫染色方法においても、コントロール群と比較し有意な変化は認められなかった。 [結論]Housekeeping Geneは、くも膜下出血後の標的遺伝子の変化を相対的に求めるためのコントロール遺伝子としては問題を生じることが予想された。今後は、genomic DNA量にて補正したmRNAの絶対量をもとに解析を進めることがより正確な手法であると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)