靭帯再生を目指した未分化間葉系細胞の起源・機能に関する基礎的研究
Project/Area Number |
16790852
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
渡邉 信佳 京都府立医大, 医学系研, 助手 (80363977)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 間葉系細胞 / 膝蓋靭帯 / 靭帯修復 / GFP / キメラ / 骨髄細胞 / 靭帯細胞 |
Research Abstract |
本研究の目的は靭帯損傷後のリモデリング過程における未分化間葉系細胞の起源および機能を解明することで、正常靱帯特性の獲得を目的とした靭帯損傷治療のための基礎データを提供することである。そのためには、まず骨髄および靱帯細胞を靱帯修復過程においてin vivoで容易に追跡可解とするモデル(靱帯キメラ・骨髄キメラ)を新たに確立することが必要である。本年度の研究では、green fluorescent protein (GFP)ラットの膝蓋靭帯を野生株ラット膝蓋靭帯欠損部に移植することにより靭帯のみにGFPシグナルを持つ靭帯キメララットを作製した。靭帯キメララットの膝蓋靭帯に損傷を加え経時的に観察することで靭帯組織由来間葉系細胞が靭帯修復に関与することを明らかとした。以上の結果は国内外の学会で発表を行った。また、GFPラット骨髄細胞を野生株ラットへ移植することにより骨髄、血中のみにGFPシグナルを持つ骨髄キメララットを作製した。今後、同モデルの膝蓋靭帯に対しても損傷を加え、靭帯修復過程における骨髄由来間葉系細胞の動態を観察する予定である。また、骨髄キメララットモデルは靱帯のみならず、様々な間葉系組織修復過程における未分化間葉系細胞の動態解明への応用が可能である。今後、本年度に作製した靭帯・骨髄キメララットモデルに対して同時に投与しているbromodeoxyuridine (BrdU)およびコラーゲン等の靭帯基質に対する免疫組織化学染色を行うことにより靭帯修復における間葉系細胞の動態と役割を解明する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)