Project/Area Number |
16790930
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
本城 久司 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助手 (30351357)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 過活動膀胱 / 膀胱 / 膀胱知覚 / 尿意 / C線維 / 鍼刺激 |
Research Abstract |
ヒト膀胱の知覚を非侵襲的に評価する目的で、排尿時の尿意を併記する排尿記録を作成し、住民検診受診者において検討したところ、尿意に関する加齢変化および過活動膀胱を有する検診受診者における排尿量と尿意との関連性が明らかになり、特に過活動膀胱のうち切迫性尿失禁を有する検診受診者では常に強い尿意を自覚しながら排尿していることが明らかとなった。この成果は2006年4月に開催された第94回日本泌尿器科学会総会賞(排尿障害臨床)を受賞した。 さらに、線維選択的に知覚閾値測定が行えるニューロメータを用いて、ヒト膀胱の知覚を客観的に評価する検討を行った。この研究によって過活動膀胱患者や間質性膀胱炎患者においてC線維の閾値低下あるいは閾値上昇がみられ、膀胱知覚の過敏あるいは鈍磨な症例が存在し、鍼刺激後に膀胱知覚が正常化する傾向がみられ、同時に膀胱容量の増大および症状の改善が認められた。以上の成果の一部について2007年5月に開催されるAmerican Urological Association Annual Meeting (AUA 2007,Anaheim, CA, USA)にて口頭発表報告する予定である。 次に、ラットを用いた鍼刺激の過活動膀胱に対する作用機序を解明するために、正常ラットおよび脊髄損傷モデルラットを用いて、膀胱機能に対する鍼刺激の影響について膀胱内圧測定を指標にin vivoで検討した。これにより、正常モデルラットでは鍼刺激は膀胱知覚に関連したプリン受容体を介した求心性情報の抑制する作用が観察されるとともに、脊髄損傷ラットにおいてC線維を介した膀胱の排尿に至らない収縮の抑制が観察された。
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