Project/Area Number |
16791041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
板橋 俊隆 東北大学, 病院, 助手 (20372295)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 遺伝性網膜変性疾患 / 遺伝子変異解析 / 網膜色素変性 / 錐体棹体ジストロフィ / コロイデレミア / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
我々は、遺伝性網膜変性疾患の患者に対して既報告の原因遺伝子を用いてスクリーニングを行い、遺伝子異常と臨床像との関連について研究してきた。遺伝子異常を確認した症例については、発症年齢、病気の進行速度、眼科的検査所見を詳細に検討し、日本人患者における臨床的特徴を把握するよう研究を行い、その結果を学会発表及び論文報告として患者に還元出来るよう努めてきた。今回の1年間では、日本人常染色体優性網膜色素変性おけるCA4遺伝子変異解析の結果を検討した。その結果、常染色体優性網膜色素変性144家系中、1家系にAsn177Lys変異、1家系にArg279His変異をヘテロ接合体で認めた。今回変異を確認したコドン177、279のいずれもhomology検索にて保存されており、病気の原因となる遺伝子異常と考えられた。また臨床像は1症例は重症であるのに対し、もう一方の症例は非常に軽症であり、臨床像の多様性を認めた。今回我々の検索によりCA4遺伝子変異を日本人ADRPの1.4%に認め日本人ADRPの原因にはなりうるが頻度はかなり低いと考えられた。次に、東北大学における遺伝性網膜変性疾患の遺伝子解析結果のまとめを行った。その結果、網膜色素変性は遺伝的異質性に富むため、遺伝子変異から臨床像を、臨床像から遺伝子変異を決定する事は困難であった。逆にコロイデレミア、眼底白点症、網膜分離症、クリスタリン網膜症、小口病は遺伝子解析により遺伝子変異をほぼ100%に確認できるため、遺伝子診断の有用性が確認された。我々は、継続して遺伝性網膜変性疾患患者に対する原因遺伝子変異スクリーニングを行っており、それに加えて外来診療においては患者の臨床像の検討を行っている。その結果を学会発表し、かつ論文として報告している。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)