Project/Area Number |
16791055
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
越山 靖夫 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (40372784)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | エンドトキシン誘発ぶどう膜炎 / NO / アルギニン / 一酸化窒素 / ぶどう膜炎 |
Research Abstract |
エンドトキシン誘発ぶどう膜炎モデル ラットの硝子体内にエンドトキシンを注入し、エンドトキシン誘発ぶどう膜炎モデルを作成した。ぶどう膜炎の重症度を示すEIU gradeは時間経過とともに炎症は強くなった。ヘマトキシリン・エオジン染色にてぶどう膜炎の評価をおこなうと、前房内、硝子体内、網膜内に多数の浸潤細胞がみられた。免疫染色の結果、これらの細胞はOX42抗体で強陽性であった。OX42抗体はマクロファージ、多核白血球のマーカーであり、これらの浸潤細胞はマクロファージ、多核白血球であると考えられた。NOS阻害薬の効果に関しては、エンドトキシン誘発ぶどう膜炎モデルでは明らかな効果を証明することはできなかった。エンドトキシン誘発ぶどう膜炎モデルが比較的強い炎症がおきること、エンドトキシンの投与量を減量すると炎症の発生に個体間でのばらつきが比較的大きくなることが原因と考えられた。 ぶどう膜炎患者でのNO産生、アルギニン代謝 実際にヒトのぶどう膜炎患者でのNO産生、アルギニン代謝の影響を明らかにするために、白内障手術、緑内障手術を受ける患者から前房水のサンプルを集めている。具体的には、手術中の前房水サンプル採取の説明書および同意書を作成し、術前に同意の得られた患者より術中に前房水の採取を行っている。少数のサンプルを使用して、ジアミノナフタレンによってNO2/NO3を測定するNO2/NO3 assay kit Fを用いて予備実験を行った結果、ぶどう膜炎でNO2/NO3は大幅な増加はあまりないような印象を得ている。今後、サンプル数が十分に確保できたら、さらに解析を進める予定である。また、ぶどう膜炎患者の比較的炎症の強い時期に採血を行い、血清を用いてNO2/NO3を含めたNO産生の解析も行うことも考えていたが、患者同意が得られにくく、サンプル数の確保が困難な状況である。
|