中枢神経損傷後の神経再生と外傷性痴呆のメカニズム解明
Project/Area Number |
16791099
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Emergency medicine
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
伊関 憲 山形大学, 医学部, 講師 (70332921)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 反応性アストロサイト / プロテオグリカン / 神経伸長因子 / 血管脳関門 / プリオテオグリカン |
Research Abstract |
Agrinはヘパラン硫酸プロテオグリカンの一種である。これまで我々はヘパラン硫酸プロテオグリカンのsyndecan familyやglypican-1が脳損傷部位に発現することを報告した。Agrinは胎生期の中枢神経系や成体の神経筋接合部に発現する。今回、我々は凍結脳損傷モデルにおいてagrinが発現するか否かをin situ hybridization、免疫染色を用いて検討した。 agrin mRNAは脳損傷後4日目より脳損傷部位近傍に発現した。7日目をピークに壊死組織の周囲に強く発現し、14日目にはほぼ消失するのを観察した。そこで同様にagrinの免疫組織染色を行ったところ、reactive astrocytesに発現していることや損傷部周囲の血管に発現していることを認めた。Agrinの発現を詳細に検討するため免疫電顕を行った。血管周囲ではreactive astrocyteの足突起が集まり、脳血管関門を形成する。Agrinはこの部分のうちbasal laminaに強く発現していた。このことからreactive astrocytesにより産生され脳血管関門修復に働いている可能性が示唆された。さらにAgrinはそれ自体の強制発現系のモデルでは神経伸長抑制に働くが、胎生期においては様々な神経伸長因子と結合して神経伸長を促している。Agrinは成長因子であるFGF2やHBGAMとの結合ドメインをもつことから、これらの分子との関係をin situ hybridizationの二重染色を用いて比較検討した。するとagrinはFGF2やHBGAMと時間的,空間的に共存していることが判明した。Agrinは胎生期の中枢神経系において神経軸索誘導に働いている。このため、agrinはFGF2やHBGAMなどの神経伸長因子と結合し、神経伸長に働くものと考えられている。さらに、agrinは脳血管新生や脳血管関門修復に関わっており、agrinはアルツハイマー病脳で血管に強く発現することからも神経変性疾患や外傷性痴呆の改善に役立つ可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)