セメント芽細胞分化過程における上皮鞘基底膜プロテオグリカンの動態に関する研究
Project/Area Number |
16791106
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
平田 あずみ 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (40263587)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | セメント質形成 / 歯根形成 / 基底膜 / Hertwig上皮鞘 / ヘパラナーゼ / ヘパラン硫酸プロテオグリカン / 上皮-間葉相互作用 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
歯根形成,特に初期セメント質形成過程におけるHertwig上皮鞘基底膜の断裂と歯小嚢細胞のセメント芽細胞への分化機構を明らかにすることを目的として,今年度は,IV型コラーゲン,ヘパラン硫酸および上皮細胞のマーカーとしてサイトケラチンの各局在について免疫組織化学的に検索した.ヘパラナーゼはサイトケラチン局在を示すHertwig上皮鞘,歯根表層に存在する断裂した上皮細胞に強い局在性を示すことがあらためて確認された.歯根形成の進行に伴いパールカンの消失は上皮鞘基底膜外側より生じる一方で,歯根膜にパールカン局在を示すようになった.これらのことから,歯根の形成過程においてHertwig上皮鞘が分泌したヘパラナーゼが基底膜および歯周組織に存在するパールカンを分解することにより歯根形成に関与することが示唆された.IV型コラーゲンはラミニンと類似の局在を示し,上皮鞘周囲基底膜および歯根表層に断続的な反応を示した.ヘパラン硫酸は歯根膜に局在するものの上皮鞘基底膜への強い局在は認められなかった.コラーゲンの分解酵素MMP-2,3,9についても検索したが、入手できた抗体では局在は確認できなかった.基底膜の構成要素それぞれに対する酵素が協調的に作用することで基底膜が分解されると考えるが,それらの作用時期に差異がある可能性が推測された.また,マウス歯根形成期下顎骨を培養し形態学的に観察した.下顎骨の形状を工夫し培養条件の検討を試みたものの,最適条件を得るまでには至っておらず,今後その早急な確立が必要であると考えている.
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)